「誰かにとってのインフルエンサー」2

「誰かにとってのインフルエンサー」1から続く。

浩人の家の前まで来て、ぜーぜー言いながら、呼び鈴を鳴らした。

出てきたのは、浩人のお兄さんだった。

「浩人…さんはいますか?会いたいんですけど」

お兄さんは知らせに行ってくれた。

現れた浩人は、疲れきった様子だった。

「ごめん、気付くの遅かったな…」

「いいよ。僕らが何も直也に話さないことに決めたからなんだから」

二人で、近所を歩きながら話した。

「僕、プログラミングのコンテストで優勝したんだけど、情報の先生がいろんなコンテストに参加するように言ってきて、しかも毎回優勝を強要するものだから、疲れちゃったんだ。…それと、俺も知らなかったんだけど、小百合さ、親に動画をYouTubeに上げるのを強要されてたらしい。小百合可愛いから、金になると思ったんだろうな」

気が付くと、小百合の家の前に来ていた。

「車がないから、親はいないかもな」

と浩人が言って、玄関の所まで歩く。

俺は呼び鈴を鳴らした。

しばらくして、玄関のドアを開けて、小百合が出てきた。俺らの姿を見ると泣き始めた。

次の日、児童相談所に浩人が電話をかけて、小百合は保護された。

浩人は自分で教師に会いに行き、もうこれ以上は出来ないと、はっきり言ってみせた。

浩人も小百合も俺のおかげで解決出来たと言ってくる。

苦しかったから、どうすればいいのかが分からなかったし、逃げる事も考えられなかったと。

俺は、二人への対抗心からブログを始めたが、今は二人に向けて書くつもりで、記事を書いていた。

今、二人は俺のブログの読者になってくれている。

それだけで、インフルエンサーになれた気がした。

 

後書き

いろんな方向に話が転がりながら書いていきました。

最後を考えながら書いていって、一番上手くいったのが、これでした。

想像で書いているので、これは違うのでは?と思われる所があると思います。

そこは温かい目で見て頂けると嬉しいです。

おしまい。

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