「誰かにとってのインフルエンサー」1

最初に

この小説の主人公、吉村直也は、なお吉 (id:life-memo123)さんをモデルにしているようでしていません。私の小説の世界に引き寄せた感じなので、なお吉さんというよりは、私の小説の主人公になってしまいました。

本文

「誰かにとってのインフルエンサー

俺が自分の名前である、吉村直也とネットで検索すれば、俺と同姓同名のやつらの、例えば、フェイスブックなどが出てくるが、俺自身の事が書かれているものを探すのは難しい。
だが、中学の時から仲が良かった、成宮浩人と、本郷小百合は別だった。
浩人は数々のプログラミングコンテストで優勝した天才高校生プログラマーになり、小百合は、有名なユーチューバーになっていた。
俺はといえば、ただ、ネット上の日記、ブログを書いていた。ただ、それだけ。
別に人気ブログでもないが、人が全然来ないブログでもない。
むしろ、それなりに人は来る。
俺は何だか恥ずかしくて、浩人にも、小百合にもブログの事を話してなかった。
本当言うと、二人にはブログをやってほしくなかった。ここだけは俺が活躍できる場所だ。そう思っていた。

俺はパソコンでブログに載せる文章を書きながら、家の二階の窓から外を見た。
浩人と小百合の家は近くて、その屋根がここから見える。
昔は気軽に遊びに行けたのに、今では見えない壁でもあるかのように、行きにくかった。高校がバラバラになって、俺らの関係はスマホのメッセージアプリだけになった。

俺らは何気ないことをメッセージにして送り合っていた。

いつか三人で集まろうなと声をかけるのは、いつも俺で、二人は同意していたが、現実にはそうはならなかった。

俺は思い出した。小学校の頃、浩人達と違うクラスになったことがあった。

ふとしたきっかけで、二人がいじめられていると聞いた俺は、二人に何で言わなかったんだと言うと、俺がいじめられると思ったから、言えなかったと言ってくれたのだ。

あいつらは、自分がピンチの時に、俺を巻き込ませまいとする所があるのを、何で思い出さなかったんだろう。

気が付くと俺は、家を飛び出し、浩人の家の方向に走り出した。

暮れていく街が、タイムリミットでも知らせるように、鈍い光を放っていた。

「誰かにとってのインフルエンサー」2に続く。

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