まけもけさんの記事に書いてあった小説の続きを書いてみた

ひかりです。

まけもけさんのブログのこの記事に書いてあった、小説の続きを書いてみました。

海が見たいとベロニカは言った。 - ぐわぐわ団

相撲とか相撲部屋について、何も分かってないので、検索しながら、書きました。

変な所や、おかしい所があったら、コメント欄か、マシュマロで知らせて下さったら、ありがたいです。

 

次の日もベロニカは諦めず出羽海部屋を訪れたが、時間が合わず、会うことが出来なかった。

ベロニカと私が出羽海部屋をしょげた様子で出ようとした所だった。
付き人らしき人が、五時頃には、関取は帰ってきますよと言ってきたので、俄然ベロニカの機嫌が良くなった。

私達は時間つぶしにその辺を歩くことにした。
近くを歩き回りながら、イヤホンをしているベロニカに、何を聴いているのか聞くと、トップガンのテーマだという。あの、飛んでる戦闘機とかの映像がテレビに出てくると決まったように流れるあれだ。
あまりにもノリノリなので、すれ違う人達が怪訝な顔で見ているが、ベロニカは気にも留めない。
そのうち四時半になったので、早めに出羽海部屋に戻ることにした。
部屋に帰ってしばらく待っていると、御嶽海関がやってきたので、ベロニカはこの日の為に、百円ショップで買った、色紙とサインペンを持って、少しどもりながら、
「サインを下さい」
と差し出した。
「いいですよ」
快く受け取り、サインを書き出した、御嶽海に、ベロニカはさらに話かけた。
「ベロニカへって書いて下さい。あの、私、余命百年なんです。医者からそれぐらいしか生きられないって言われているんです。でも今日、御嶽海関に会えて、海を見たいって思いが叶えられてよかったです」
御嶽海関は、少し戸惑ったようだったが、
「少しでも、力になれたのなら、よかったです」
とにっこり笑って、サインを差し出してきた。
「ありがとうございます。ありがとうございます」
何度もベロニカは頭を下げた。
出羽海部屋を出ると、もう暗くなってきていた。
ベロニカと私は、興奮が収まらないまま、両国駅に向かって歩き出した。
医者に余命百年と言われ、誰にもそれを理解されなかったベロニカは、御嶽海関が、やさしく聞いてくれた事で、とても満足できたみたいだった。
帰りの電車の中では、ベロニカのイヤホンがシャカシャカ鳴っていた。またトップガンのテーマかと思いきや、きゃりーぱみゅぱみゅなのだという。

私は、音楽の選び方がおかしくないかと言いたかったが、ベロニカの機嫌を損なうわけにはいかない。

つり革につかまりながら、余命百年と言われたベロニカの隣で、私は暗くなった街をずっと見続けていた。

 

おしまい。

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